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ギャンブル業界は、ギャンブルの調査研究へ与えている影響を、常に注意深く検査されています。これは多くの場合、特定の業界の資金提供者が、資金提供する業界研究に影響を与えようとする意図があるに違いない、という疑いを巷間持たれているからです。

しかし、2018年に行われたLadouceurらの研究によって、業界以外から資金提供を受けたギャンブル研究と、まさに業界から資金提供を受けたギャンブル研究の間には差がないことが判明しています。Shafferらは、こうして得られた知見を発展させ、より適応性を高めることを目的として、より大規模なシステマティックレビューを行い、ギャンブル研究の二つの資金源の違いによる仮説の承認と不承認の状況を調べました。

2019年にShafferらが行った研究の目的は、資金源が研究デザインや成果にどの程度影響を与えるかを明らかにすることでした。また、同じ検証を目的として行われた最近の調査では、ギャンブル業界が資金提供している調査・研究と、業界以外が資金提供している調査・研究の間に、有意な差はないことが判明しています。今回の研究では、これらの知見を一般化するために、先行研究を拡大しています。より具体的には、「責任あるギャンブル」の研究から、すべての「ギャンブル関連」の研究に拡大しました。

研究者たちは、2008年から2018年までのギャンブル研究を検証した18のデータベースの包括的かつ複雑なレビューを行っています。結局、サンプルは、4つのギャンブル専門誌と14のアディクション専門誌に掲載された720件の研究を対象としています。サンプルはすべて定量的なもので、非常に明確なギャンブル性についての仮説が述べられています。ここでの仮説の確認と資金源の情報が、資金源のバイアスの有無を判断するために使用されました。

より正確にいうと、ギャンブル業界が資金提供している研究とは、ギャンブル業界の運営者が資金提供しているものであり、連邦政府が運営しているプログラムを除いています。そして、この2種類の研究(業界から資金提供を受けた研究とそうでない研究)の間に違いがあるかどうかを検証するために、統計的な分析を実施しています。 

資金とその資金源、特にギャンブル業界からの資金と資金源は、常に議論の的に挙げられるため、今回の研究、および同様の研究は重要な意味を持ちます。資金源に関するバイアスの性質は、綿密な検証を必要とします。2019年のこの研究以前には、ギャンブル業界の資金提供がギャンブルの研究結果や成果に与える影響を探った研究は1件しかありませんでした。今回の研究で得られた知見を今後さらに拡大・一般化し、バイアスの有無の疑惑を検証、疑いを晴らしていくことが期待されています。

研究結果・分析

最終的に、研究者たちは決定的な結果を見付けました。720件の研究サンプルから、ギャンブル業界が資金提供しているギャンブル研究は、業界が資金提供していない研究に比べて、仮説が承認されたと報告する可能性も、仮説が不承認となったと報告する可能性も高くないことがわかりました。

さらに、この研究では、ギャンブル業界から資金提供を受けた研究は、出版物そのものに利益相反ステートメントを記載している割合が高いことがわかりました。もっと詳しく言えば、サンプル研究の30%以上で研究の資金源について触れておらず、50%近くが利益相反ステートメントの記載がありませんでしたが、そうした出版物の内、業界が資金提供しているものは6.4%に過ぎなかったのです。

この2019年に行われた研究の結論として言えることは、あらゆる研究発表に関して、透明性と情報開示の必要性の高さを強調するのに役立ったということです。特に、ギャンブル障害や依存症に関する研究に関しては、その必要性が強調されたことでしょう。